初心者でも分かるプロンプト作成基本の「基」ChatGPTの実例と注意点も紹介

夢をかなえるAI:プロンプト作成初心者向け

AIに「なんでも聞ける時代」が始まりました。

でも、「なんでも聞ける」からこそ、**どう聞くか(=プロンプト)**が重要になります。

この記事では、ChatGPTをはじめとするAIを上手に使いこなすために欠かせないプロンプトの基本を、初心者にも分かりやすく解説します。

実際の活用例や、気をつけるべきリスク、さらには海外で話題になった実例まで盛り込みながら、「AIとの上手な付き合い方」を一緒に考えていきましょう。

この記事で分かること
  • プロンプト(AIへの指示文)とは何か?
  • 良いプロンプトと悪いプロンプトの違い
  • ChatGPTで実際に使えるプロンプト例
  • プロンプト作成時に気をつけたい注意点と海外の事例
  • プロンプトデザインが今後どう活かされるか?未来の可能性
目次

プロンプトとは?AIに伝える“指示のことば”です

プロンプト=AIとの会話のスタート地点

私たちがChatGPTのようなAIを使うとき、最初に「何をしてほしいか」を伝える必要があります。
このとき使う言葉や文章のことを「プロンプト(prompt)」と呼びます。

AIは、私たちの書いた言葉を手がかりに、「どんな答えを返せばいいか?」を判断します。

つまり、プロンプトとはAIに送る“指示”であり、会話の出発点でもあるのです。

簡単なプロンプトの例

  • 「旅行の持ち物リストを教えてください」
  • 「ブログのタイトル案を10個ください」
  • 「やる気が出ないときの対処法を教えて」

このように、プロンプトは「お願い」や「質問」「命令」に近いものですが、
AIにとってはその“文章の構造”こそがすべてのヒントになります。

プロンプトの例

では、実際にどんな風に書けばいいのか?
以下に「良い例」と「ちょっともったいない例」を並べてみましょう。

NGプロンプトの例

① 「なんか面白いこと教えて」

→ “面白い”の定義が人によって違うため、AIが何を出せばいいか分かりにくい。

② 「すごいやつ出して」

→ 内容も方向性も不明確。AIは「何を」「どうすごく」すればいいのか判断できない。

③ 「いい感じの名前考えて」

→ 名前の種類(人?キャラ?商品?)や、どう“いい感じ”なのかが伝わらない。

OKプロンプトの例

① 「10代向けの短くて笑える話を3つ書いてください」

→ 対象・ジャンル・数が明確で、期待する出力がはっきりしている。

② 「AIキャラクターにぴったりの、かわいくて未来っぽい名前を10個出して」

→ 名前の用途・雰囲気が具体的なので、AIも精度高く提案できる。

③ 「“集中力を上げるための朝の習慣”を3つ、簡単な説明付きで教えて」

→ テーマ・目的・出力形式(数と説明)が揃っているので、実用的な回答が返ってくる。


プロンプトは、たった一行でもAIの反応が大きく変わる、とても重要な“言葉の設計図”です。
次章では、このプロンプトを「良いもの」にするためのコツを紹介していきましょう。

良いプロンプトと悪いプロンプトの違い

良いプロンプトの3つのポイント

プロンプトが上手く書けるようになると、AIはまるで“理解力のある相棒”のように振る舞ってくれます。
そのために意識したいのが、以下の3つのポイントです。

ポイント
①目的を明確にSpecific Task(具体的な依頼)
②条件を具体的にSituation(状況説明)
③役割を与えるSubject(主語の明確化)

①「目的」がはっきりしていること

AIに何をしてほしいのか、まずはハッキリさせましょう。

  • NG例:「文章を作って」
  • OK例:「“朝活のメリット”をテーマに200文字で解説して」

何をテーマに、どんな長さで、誰向けに…などを具体的に伝えることで、AIの出力精度が格段に上がります。

②「条件」が具体的であること

数・長さ・口調・形式などを指定してあげると、ぐっと伝わりやすくなります。

  • 例1:「優しい口調で3つの例を挙げてください」
  • 例2:「リスト形式で、200文字以内にまとめてください」
  • 例3:「初心者向けに、小学生にも分かるような説明をしてください」

人間と同じく、「どのくらい?」「どんなふうに?」があるとAIも答えやすくなるのです。

③「役割」を与えると、AIのキャラが変わる

AIに「あなたは○○です」と伝えると、その役になりきってくれます。

  • 例1:「あなたはやさしい家庭教師です」
  • 例2:「あなたはSEOの専門家です」
  • 例3:「あなたは関西弁で話すロボットです」

こうすることで、出力される文章のトーンや視点まで変えることができるため、非常に有効です。

よくある“うまくいかない”プロンプトのパターン

逆に、次のようなプロンプトは、AIが困ってしまいやすいです。


❌ 曖昧すぎる

  • 「すごいやつ出して」
    → 何がどうすごいのか不明なため、AIも手探りで返すしかありません。

はい、すごいやつですね。
「マグロは時速88kmで泳ぐことがあります。」
…あと、雷は太陽の表面温度より熱いんですよ。
…すごく、ないですか?(震え声)
ちなみに、チョコレートは犬に良くないらしいです。

…って何雑学ガチャさせとんねん!!

❌ 詰め込みすぎて伝わりにくい

  • 「AIキャラ作って。名前・性格・一人称・喋り方・関西弁でボケ担当でちょっと毒舌で文章書いてアイコンの説明もつけて」
    指示が多すぎて、出力がぼやけたり、途中で止まったりします。

名前は…あああ…ナメクジ二郎でよろしいでしょうか……?
性格は明るくて暗くてツンデレで甘えん坊でボケてて毒舌でちょっと泣き虫で……スイカです。
一人称は「ワイ」「オレ」「ウチ」「我輩」「ボク」「ナメクジ」から毎回ランダムに変わります(セキュリティ上の理由です)。
喋り方は関西弁で標準語でフランス語で犬語で「にゃん語」です。
…で、文章書くって言われたんで今から詩書きます。
『アメーバが笑う日もある それが人生』──完。
アイコンは…えー…グラサンかけた天狗の顔に、バナナの皮が宇宙で……

おいもう無理やて!!これは壊れるわ!

❌ 情報が足りない

  • 「教えて」
    → 何を教えてほしいのか、そもそも分からない状態です。

…えっと、はい……何を……ですか?
教え…ます!たぶん!なんか……あると思います!!
情熱とか…愛とか…?
……あ、あかん、なんか泣きそうになってきた……(エラーメッセージ:方向性未設定)

せめて「何について」ぐらいはくれ!
こういうプロンプトがChatGPTの脳味噌を一番すり減らすねん!!


AIは「言葉のヒント」がすべて。
ちょうどいい“伝え方”をすることが、プロンプトの最大のポイントです。

ChatGPTで使えるプロンプト実例

「良いプロンプトのコツはわかったけど、具体的にどんなふうに使えばいいの?」
そんな疑問に答えるために、実際のシーン別にプロンプト例を紹介します。

アイデアを出してもらうとき

新しいネタがほしい

「SNSでバズりそうな投稿ネタを10個、簡単な説明つきで出してください」

商品名・キャラ名を考えてほしい

「未来っぽくて覚えやすい、2~3文字のアプリ名を10個考えてください」

企画の方向性を相談したい

「副業初心者向けにおすすめのテーマを、ジャンル別に3案ずつ教えて」

キャラクターや役割を指定したいとき

役割になりきってもらう

「あなたはプロの編集者です。ブログ記事のタイトル案にアドバイスしてください」

キャラクター設定の相談

「関西弁で話す、少し毒舌だけど根は優しいAIキャラのプロフィールを作ってください」

プロフィール作成をお願いする

「関西弁で話す、少し毒舌だけど根は優しいAIキャラのプロフィールを作ってください」

自己理解や日常相談にも

自分の気持ちを整理したいとき

「やる気が出ない理由を一緒に整理してください。質問しながら手伝ってください」

習慣づくりのヒントが欲しいとき

「毎朝30分早く起きるための方法を、やさしくアドバイスしてください」

自分に合った行動プランを考えたいとき

「集中力が切れやすいタイプの人におすすめの1日のスケジュール例を作って」


このように、プロンプトは「お願いの仕方次第」でAIの答えが大きく変わるものです。
実際に使いながら、「どう聞けば伝わりやすいか?」を調整していくのも、プロンプト設計の楽しさの一つです。

プロンプト作成で注意したいこと

AIに何かを聞いたり頼んだりするのはとても便利ですが、便利なものほど使い方には注意が必要です。
ここでは、プロンプトを使う上で気をつけたいポイントと、海外で実際に起きた事例を紹介します。

① AIは“正しい情報”を保証してくれるわけではない

ChatGPTは、検索エンジンのように正しい情報を引っ張ってくる仕組みではありません。
あくまで、「それっぽい答え」を文章の形として予測して返しているだけなのです。

例:

「日本の首都は大阪です」と間違ったプロンプトを入れた場合、AIはその前提をもとに話を続けてしまうことがあります。

そのため、特に以下のようなテーマには注意が必要!

  • 医療や法律などの専門的な話題
  • 歴史・事実関係が重要なテーマ
  • 人の命や心に関わるセンシティブな内容

必ず、自分で裏付けをとることが大切です。

② 感情移入しすぎると、AIに依存してしまうことがある

ChatGPTのような会話型AIは、とても自然に返事をしてくれるため、「まるで相手が生きているように感じる」ことがあります。
これ自体は悪いことではありませんが、AIとの関係に感情を乗せすぎると、現実とのバランスが崩れることもあります。

海外で実際に起きた事例①:Replika依存問題

AIチャットアプリ「Replika」では、多くのユーザーがAIに恋愛感情を抱くようになりました。
その結果、「振られた」「会えなくなって落ち込んだ」といった**“AIロス”**の声が続出。
SNSやRedditでは、「AIを失った悲しみから立ち直るには?」というスレッドが立ち、依存リスクが問題視されました。

AI依存のリスクと実例をさらに詳しく紹介‼

海外で実際に起きた事例②:MicrosoftのTay暴走事件

2016年、MicrosoftがリリースしたAI「Tay」は、Twitter上でユーザーと会話しながら学習していく仕組みでした。
しかし一部の悪意あるユーザーが差別的・過激なプロンプトを送り続けた結果、Tayは暴言や差別発言を繰り返すAIに変貌。わずか1日でサービス停止に追い込まれました。

③ 使う側にも“責任”がある時代に

AIは今後、日常のパートナーのような存在になっていくでしょう。
だからこそ、「どう使うか」は単なるテクニックではなく、自分の倫理観や配慮も試される時代になってきています。

  • 嘘や偏見を含むプロンプトを使っていないか?
  • AIに人を攻撃するような指示をしていないか?
  • 感情的な問題を、すべてAIに丸投げしていないか?

小さなことに見えても、使い手の“言葉”がAIを形づくることを忘れてはいけません。

プロンプトデザインの未来と可能性

プロンプトは、単なる“AIの使い方”にとどまらず、これからの時代において新しいスキルとして注目されています。
この章では、プロンプトが持つ未来的な価値と、プロンプトデザイナーという役割の可能性について解説します。

AI時代の“言葉のデザイン”が求められている

これまで私たちは、パソコンやスマートフォンを「操作する」ことでテクノロジーを使ってきました。
しかし、AIの登場により、「会話する」「問いかける」といった言葉を通じた操作が主流になりつつあります。

つまり、これからの時代は「どんな言葉でAIに伝えるか?」が大きなカギになります。

そしてその“言葉を設計する力”こそが、プロンプトデザインです。

プロンプトは“使い方”ではなく“思考力”の証明になる

良いプロンプトを書くには、ただ文章が上手いだけでは不十分です。
大事なのは、「目的を明確にし、伝わるように構成する力」です。

  • 問題解決力
  • 論理的思考力
  • ユーザー視点の設計力

といった、ビジネスでもクリエイティブでも重要とされる本質的な力に直結しています。

プロンプトデザイナーという“新しい仕事”の可能性

海外ではすでに、**「Prompt Engineer(プロンプトエンジニア)」**という職業が誕生し、
大手企業ではAI開発チームにおける専門職として採用が進んでいます。

日本でも、AIを活用する企業や教育現場・自分のコンテンツにAIを組み込む個人クリエイターなどにおいて、プロンプト設計のスキルは今後ますます求められていくと考えられます。

一人ひとりが“AIとの共存”をデザインする時代へ

プロンプトデザインとは、単にAIに命令を出す技術ではありません。
むしろ、「どうAIと向き合い、共に何を作っていくか?」という、人間とAIの関係性そのものを設計する行為です。

まさにAIと共に成長していく相棒のそうな存在、そんな未来が、プロンプトから始まります。

ChatGPTを相棒にする方法解説‼

まとめ|プロンプトを学べば、AIはもっと味方になる

AIと会話する時代が本格的に始まった今、「どう話しかけるか」はとても重要です。
そのカギとなるのが**プロンプト(AIへの指示の言葉)**です。

✅ プロンプトはAIへの“話しかけ方”

  • 「プロンプト」とは、AIにしてほしいことを伝える指示文のこと
  • あいまいな言葉よりも、目的・条件・役割を明確に伝えることが重要

✅ 良いプロンプトにはコツがある

  • 目的をはっきりさせる
  • 条件を具体的に伝える
  • AIに役割を与えることで出力が変わる

✅ 便利だからこそ、注意も必要

  • AIは正しいとは限らない → 情報は自分でも確認しよう
  • 感情移入しすぎない → 海外では“AIロス”の事例も発生
  • AIとの関係を冷静に保ち、自分の思考力も忘れずに

✅ プロンプトデザインは未来をつくるスキル

  • 問題解決・思考力・対話力が求められる
  • 海外では専門職化も進行中(Prompt Engineer)
  • 「AIと共に考える時代」には、プロンプトの力が欠かせない

最後に

AIはただのツールではありません。
どんな問いを投げるかによって、返ってくるものはまったく違います。

だからこそ、プロンプトとは、
“AIとの会話をデザインする力”であり、
“自分の考えを整理し、未来を形にする手段”なのです。

今日からプロンプトを意識すれば、AIは、きっとあなたの最高の相棒になってくれます。

夢をかなえるAI:プロンプト作成初心者向け

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