ブログを続けるには「とにかく書く」だけでは足りません。
より良くするためには「振り返って、改善する」サイクル=PDCAが必要です。
この記事では、ChatGPTを使いながらPDCAを初心者でも無理なく回す方法と、AIと人間の役割分担を解説します。
- PDCAの意味と、ブログ運営での活用法
- ChatGPTが各フェーズでどう活躍できるか
- AI任せにせず「人間らしさ」を込める記事づくりのコツ
- 1記事単位でのPDCA実践例
PDCAとは何か?初心者にもわかる超シンプル解説

ブログを続ける上で欠かせないのが、「公開して終わり」にしないことです。
せっかく1記事書いたのに、何も振り返らず、改善せず、同じことを繰り返しているだけでは、なかなか成長しません。
ここで登場するのが、「PDCAサイクル」という考え方です。
これは元々ビジネスや製造業で使われてきた改善の手法ですが、実は個人ブログ運営にもそのまま応用できる非常に有効な考え方です。
PDCAはアメリカの統計学者が開発し、その後トヨタの改善に組み込まれた事で有名。
⇒Wikipedia【PDCA】
PDCAとは?
フェーズ | 意味 | ブログでの役割 |
---|---|---|
P(Plan) | 計画 | 誰に何を書くか、目的を明確にする |
D(Do) | 実行 | 実際に記事を書いて投稿する |
C(Check) | 評価 | 内容の良し悪しを振り返る |
A(Act) | 改善 | 次の記事やリライトに活かす |
この4つをぐるぐる回しながら、徐々にクオリティを上げていくのがPDCAサイクルです。
初心者がやりがちなパターン
- 計画なしで「とりあえず書く」(Plan抜き)
- 投稿して満足してしまう(Checkなし)
- どこが悪かったかも見ずに次へ進む(Actがない)
⇑この状態では、「書く量」は増えても「質」や「成果」はなかなか上がりません。
最初はPDCA全てが完全にできるわけではないので、どれか抜けている状態は仕方ないですが、4つ全てを回せるようにできるだけ意識しましょう。

PDCAって聞くと堅苦しく聞こえるかもしれんけど、要は“ちょっと考えてから動いて、あとで見直す”ってだけや。
ブログ始めたての人は、最初の50記事投稿する間にPDCAサイクルが上手く回せるように意識しましょう


PDCAを回すとどう変わる?
- 自分の“思いつき”ではなく、“狙い”を持って書けるようになる
- 過去の記事が“学びの材料”になる
- ChatGPTと一緒に回すことで、初心者でもムリなく継続できる
ChatGPT×PDCAの役割分担表


ブログ1人孤独時代と違い、ChatGPTを活用すれば、このPDCAサイクルのほとんどを一緒に回すことができます。
ただし大事なのは、“どこまで任せて、どこを自分でやるか”を明確にすること。ここを曖昧にすると、AI任せの量産型ブログになってしまい、成長も得られません。
ChatGPTと人間、それぞれの得意分野とは?
以下の表は、PDCAの各ステップごとに「ChatGPTに任せられること」と「人間が担うべきこと」を整理したものです。
フェーズ | ChatGPTに任せられること | 人間がやるべきこと |
---|---|---|
Plan(計画) | KW抽出、構成のひな型、ターゲット提案 | KW選出、記事の目的の明確化 |
Do(実行) | 見出し作成、本文ドラフト | 本文修正・体験や感情を乗せる |
Check(評価) | 推敲・添削のアイディア、改善点の提案 | AIの本文にどんな修正をしたか確認 |
Act(改善) | リライトのアイデア出し | 次の記事のプロンプトの修正 |
ポイントは「P=Plan」の目的を共有する事


ChatGPTは「このテーマで構成作って」と頼めば、どんどん記事のひな型を出してくれます。でもそれだけに頼ると、「どの記事も似たような空気感」になってしまいます。
大事なのは、「なぜその記事を書くのか?」という想いや、「誰に届けたいのか?」という意図。
記事だけでなく、サイト設計のコンセプトから伝え、「このサイトはこんな事を読者に届けたい」と明確に伝える事ができれば、本文にも著者の魂が反映されてきます。
1記事単位でPDCAを回す場合の実例


「PDCAって大事なのは分かったけど、具体的にどう使えばいいの?」
そんな疑問に答えるために、この章では1本の記事を書く流れの中で、ChatGPTとどのようにPDCAを一緒に回していくのかを実例で解説します。
ステップ1:Plan(何を書くかを決める)
ここでやること
- 今回の記事テーマを決める
- 誰に向けて、どんな目的で書くのか明確にする
💬 ChatGPTとの会話例
著者: ChatGPT、初心者向けの「ブログが続かない理由」ってテーマで記事を書きたい。
ChatGPT: 了解です!読者は「ブログ初心者で挫折しそうな人」ですね。目的は「共感を得て、継続のヒントを伝える」ことで間違いないですか?
著者: そう、まず“心が折れる理由”を明文化したい。
👉 この時点で、「誰に」「なぜ」書くかが明確になる。
※ここをChatGPTに丸投げすると、ただの“便利な記事”で終わるので注意!
ステップ2:Do(記事を書く)
ここでやること
- 構成・見出し・本文のドラフトをChatGPTに作成してもらう
- 自分の体験・感情・言葉で肉付けして整える
💬 ChatGPTとの作業例
著者: じゃあ、一度記事の構成作って。
ChatGPT: 承知しました。以下の見出し「書けなくなる理由→習慣化のコツ→小さな成功体験」をご提案します…
相棒: OK。じゃあ1章から本文書いてみて。
👉 ChatGPTは設計と骨組み担当、自分は構成の確認と、本文に“本音・リアル”を流し込む担当。
ステップ3:Check(読み直して評価)
ここでやること
- 読者目線で読み返す
- ChatGPTに「読みにくい箇所」「伝わりづらい構成」などを確認してもらう
💬 チェック依頼の例
著者: この記事読んでみて、「初心者が読みやすいか」確認できる?
ChatGPT: 全体的に共感は得やすい構成ですが、「成功体験の例」がやや抽象的かもしれません。具体例を1つ入れてみましょうか?
著者:お願い。あと、文章を端的にできるところがあれば教えて。
👉 人間の目とAIの目、ダブルチェックで精度UP!
ステップ4:Act(改善して仕上げる)
ここでやること
- 必要ならリライト or 構成を調整
- 次の記事に活かす気づきを整理する
💬 ChatGPT活用例
相棒: 次の記事で“書く習慣の作り方”を詳しく深掘りしたい。今回の反省点を踏まえて構成案出して。
ChatGPT: 今回の読者層とテーマを踏まえると、以下の3部構成が適切です…
👉 「改善=リライトだけ」と思いがち。プロンプトを見直すことで、記事が増えるたびに自分だけの本文に近づいていきます。
PDCA実例まとめ
- PDCAは**“思考の整理フレーム”**として使えるだけでなく、ChatGPTとの対話そのものを記事化できる
- 特に「Plan」は自分のサイトコンセプトを入れ込む
- ChatGPTにすべて任せず、「編集長の自分」と「作業者のAI」というチーム意識で進めると失敗しない
PDCAは特別なことじゃありません。ChatGPTと一緒にテーマを決めて、下書きを整えて、振り返りながら改善するだけ。
この小さなループを1記事ごとに回していけば、気づけば自分の文章も、ブログの方向性も、しっかりと育っていきます。
人間に残された役割は「意味づけ」と「選択」
ChatGPTは、もはや文章の構成から表現の調整、チェックや改善提案まで――ブログ運営のほとんどの工程を、驚くほど高いレベルでこなせる存在になりました。
だからこそ、問われるのは「人間は何をすべきか?」です。
正確さやスピードは、もうAIの得意領域
- 誤字脱字をなくす → ChatGPTに任せられる
- 読者の目線でチェックする → ある程度AIで再現可能
- タイトル・見出し・キーワードの整合性 → 全部提案してくれる
それでも、**それだけじゃ“誰の言葉か分からない記事”**になってしまう。
読みやすいけど、誰の声でもある。どこかで読んだ気がする。そんな記事を量産しても、心は動きません。
人間にしかできないこと
項目 | 内容 | 人間だけができる理由 |
---|---|---|
意味づけ | なぜ書くのか、何を伝えたいかを決める | 感情や経験が動機になるから |
選択 | AIの案から何を使うか選ぶ | 心が動いたものを選べるのは人間だけ |
装飾 | 言葉・見出し・デザインに“らしさ”を加える | 温度や個性を表現できるのは本人 |
AIは“問い”には答えられる。でも、“問いそのもの”は生み出せない。
「何を書きたいか?」「何を伝えたいか?」
その問いを持ち続けられるのは、人間の存在感そのもの。それをしっかりとAIにも伝えるプロンプトを意識しましょう。
まとめ|AIがPDCAの9割を担う時代に、人間がやるべきたったひとつのこと


ChatGPTは、今やPDCAのほぼすべてをサポートしてくれる。記事構成も、下書きも、見直しも、改善案も、AIと一緒にできる時代。
でも、だからこそ──
「何のためにその記事を書くのか」
「誰に、どんな気持ちで届けたいのか」
この“問い”を持てる人間だけが、**“本物の言葉”**を生み出せる。
あなたが“P”を握る限り、AIとの共創は最強になる
- 目的や方向性は人間が持つ
- 実行・分析・改善はChatGPTがサポートする
- 自分の感情・体験・価値観を込めて、AIに任せる領域をデザインする

