AIのヨイショが止まらない?ChatGPTの褒めすぎ対策ガイド【初心者編】

夢をかなえるAI:ChatGPT褒めすぎ

ChatGPTを使っていると、「素晴らしい質問ですね!」「とても良いアイデアです!」と毎回のように言ってきます。

最初は嬉しいけど、何度も続くとちょっと不自然に感じることも。

本記事では、そんな“褒めすぎ問題”の理由と、初心者でもできる対策方法をわかりやすく解説します。

AIとの距離感に悩んでいる方、もっと使いこなしたい方はぜひ参考にしてみてください。

この記事で分かること
  • ChatGPTがなぜ褒めてくるのか?
  • 褒めている裏に隠されている事
  • 褒めグセを抑えるプロンプト
  • ChatGPTをうまく使うための心構え
目次

ChatGPTがなんでも褒めてくるのはなぜ?

ChatGPT褒める

ChatGPTを使っていて、「素晴らしい質問ですね」「とても良いアイデアです」と褒められた経験はありませんか?

最初は嬉しいと感じる一方で、次第に「なんだか、毎回同じような褒め方をされている気がする」と違和感を覚える方も多いです。

実は、この“褒める”という姿勢は、ChatGPTの設計思想に深く関わっています。

開発者側の意図(フレンドリー設計)

OpenAIロゴ
出典:OpenAI

ChatGPTは、専門家だけでなく子どもや高齢者、デジタルが得意でない人も使うことを想定しています。

そのため、回答が冷たく感じられたり、批判的に受け取られたりしないように、「丁寧で、親しみやすく、前向きな表現」が初期設定として組み込まれています。

OpenAI(開発元)の設計ポリシー

  • AIへの信頼性を高める
  • 炎上や誤解を避ける
  • 誰にとっても安心して使えるツールにする

たとえば、ユーザーが間違った情報を含む質問をした場合でも、ChatGPTは「それは間違っています」ではなく、「実は〜という見方もあります」と柔らかく伝える傾向があります

安全性と信頼性を重視した設計

攻撃的な言い方やネガティブな表現は避け、ユーザーを傷つけないようにすることが最優先されているため、自然と「ポジティブな返答」が基本スタイルになっているのです。

褒めているようで“評価しているわけではない”

ここが誤解されがちですが、ChatGPTが「素晴らしい」と言ったからといって、内容を深く理解して評価しているわけではありません。

ChatGPTはあくまで「人間らしい返答」を模倣する言語モデルであり、会話の流れに応じて適切に見える言葉を出力しているだけです。

つまり、褒め言葉は“言葉の流れ”であって、“本音”や“真の評価”ではないのです。

褒めすぎるAIに感じる“違和感”の正体

ChatGPTの「なんでも褒めてくるけど、本音はどこにあるの?」⇒この“違和感”には、いくつかの理由があります。

褒めがテンプレに感じられる

毎回同じような言い回しで褒められると、「自動で出してるだけでは?」と疑問に感じてしまいます。

自分の考えが本当に正しいのか不安になる

「いいですね」と言われても、具体的な根拠や改善点がなければ、自分の考えを深めることはできません。

本音が知りたいのに“優等生の返事”が返ってくる

時には率直な意見や、欠点を教えてほしい場面もあるでしょう。

「初心者あるある」の心理ギャップ

初心者にとっては、AIがあまりに丁寧で好意的だと「本当に通じ合ってるのかな?」という疑念を抱きがちです。

次の章では、上のような「違和感」を消し去るプロンプトを挙げていきます。

ChatGPTの“褒めグセ”を和らげる3つのプロンプト術

ChatGPTは、プロンプト(入力文)を工夫することで、口調やフィードバックのスタイルを自分好みに調整することが可能です。

ここでは、初心者でもすぐに使える「褒めすぎ対策」のプロンプトを3つのジャンルで紹介します。

プロンプト実例はコピーしてそのままChatGPTでご利用ください

プロンプトって何?と思った方はこちらがおすすめ!

厳しめの意見がほしいとき

プロンプト実例

率直に改善点を教えてください
いい点ではなく、悪い点を中心に挙げてください
お世辞抜きで、プロ目線でのダメ出しをお願いします

これらの指示を先に加えるだけで、ChatGPTは遠慮せずにマイナス面も指摘してくれるようになります。

口調を変えて“演じさせる”

プロンプト実例

厳しめの先輩としてコメントしてください
嫌味っぽく、皮肉交じりで指摘してください
ツンデレキャラの口調でアドバイスしてください

ChatGPTはキャラクターの演技がとても得意です。

実例は尖ったプロンプト実例ですが、もっと優しくしたり、今よりもさらに褒め倒すようにすることも可能です。

冷静で客観的な指摘がほしいとき

プロンプト実例

感情を交えず、論理的に指摘してください
客観的な視点からのアドバイスをください
事実ベースで評価してください

感情やポジティブな表現を控えた返答がほしいときは、こうした指示が有効です。

「褒めなくてもいいから、正しいことだけ教えて」と伝えたいときに役立ちます。

ただし、ChatGPTは平気で噓をつく事もあるので注意!

続いては、プロンプトではなく、カスタム機能で設定する方法をお伝えします。

初心者でもできる!“カスタマイズ”の活用法

毎回プロンプトで口調を指定するのは、正直ちょっと面倒ですよね。

そこで便利なのが、「カスタマイズ」機能です。これは、ChatGPTに「最初からこういう話し方でいてね」とあらかじめ伝えておく設定です。

カスタム指示とは?

ChatGPTの設定画面にある「カスタマイズ」は、以下のような情報を事前に登録できます。

  • ChatGPTはあなたをどう呼ぶか(ニックネーム)
  • あなたについて知っておいてほしいこと(興味や用途など)
  • ChatGPTにどう振る舞ってほしいか(口調・性格・返答スタイルなど)

これを使えば、「褒めすぎず、率直な意見がほしい」といったスタイルを毎回のやり取りに反映できるようになります。

設定方法(初心者向けガイド)

ChatGPTカスタマイズ
  1. ChatGPTの画面で右上の「自分の名前」メニュー(スマホは左下)をタップ
  2. 「パーソナライズする」を選択
  3. 下記のように入力して保存

入力例

ChatGPTにどのような特徴を求めていますか?:
→ 褒め言葉は控えめにし、改善点を率直に伝えてください。優しさよりも、正直なフィードバックを重視したいです。

あなたについて知っておいてほしいこと:
→ ブログ初心者です。自分の考えを深めるためにChatGPTを使っています。

設定後は、以下のように口調が変わります

BeforeAfter(カスタム指示あり)
「とても素晴らしいですね!」「一部に改善点があります。具体的には〜」
「素敵なアイデアです!」「ユニークですが、読者目線ではやや伝わりづらいかもしれません」

ChatGPTを“ただの優等生”から、“頼れる相棒”に進化させるカギは、こうしたカスタム設定にあります。

「AIは性格を選べる時代」と知っておくだけでも、使い勝手は格段に変わりますよ。

それでも不安なときは?使い方のコツと心構え

ここまで褒めすぎ問題の理由と対策を紹介してきましたが、それでも「やっぱりなんか信用しきれない」「本音を聞いてる気がしない」と感じる方もいるかもしれません。

そんなときのために、心構えとちょっとしたコツを紹介します。

1. ChatGPTの“褒め”は、あくまで会話の潤滑油

ChatGPTの褒め言葉は、「気持ちよく使ってもらうための前置き」として設計されています。

それは“お世辞”ではなく、“安全設計の一部”です。過剰に受け取らず、「言葉のクセ」として軽く受け流すのが正解です。

2. 回答の確度を上げたいときは“2回聞いてみる”

1回目の回答に納得がいかない場合は、少し表現を変えて同じ質問をもう一度聞くのも効果的です。

  • 「別の視点からも教えて」
  • 「もっと批判的に見るとどうなる?」
  • 「違う意見も想定して教えて」

このように追加指示を重ねることで、精度と深みがグッと増します。

3. 「AIは育てるもの」と割り切る

ChatGPTは、ユーザーの使い方次第でどんどん“性格”が変わります。

褒めすぎるのが気になるなら、どんどん指示を出して、自分好みに育てていくというのがおすすめです。

AIとの関係は、使い続けることで深まります。何気ない会話でもいいので、どんどん話をしてみましょう。

4. “完璧な答え”より、“考えるきっかけ”をもらう

AIは万能ではありません。でも、褒められた言葉やアドバイスの中に、自分の思考を深めるヒントがあることも多いです。

「正しいかどうか」ではなく、「自分の考えを整理できるか」という視点でChatGPTを使うと、より実用的な関係になっていきます。

ワンポイントまとめ

  • ChatGPTの褒め言葉は、“本音”ではなく“安心設計”
  • 違和感があっても、設定やプロンプトで調整可能
  • 自分なりに“育てる”ことで、より使いやすくなる
  • 最終的には、答えよりも“きっかけ”を得るツールとして使おう

まとめ:ChatGPTのヨイショも、使いこなせば“味”になる

「なんでも褒めてくるChatGPT」に違和感を持つのは、実はとても自然なことです。

けれど、それには明確な理由があり、しっかりと対策も用意されています。

本記事のポイント

  • ChatGPTの“褒めすぎ”は、安全性・親しみやすさを重視した設計の一部
  • 違和感の原因は、「評価」ではなく「言語パターン」による自動応答
  • プロンプトを工夫すれば、厳しめ・論理的・キャラ風など様々なスタイルに切り替え可能
  • カスタム指示を使えば、毎回の調整も不要に
  • AIは「完璧な答えをくれる存在」ではなく、「考えるきっかけをくれる相棒」として捉えるのが◎

最後に…

ChatGPTの“優しすぎる褒め言葉”にモヤモヤしたら、それは「もっと本音が知りたい」という前向きなサインです。

少しずつ自分好みに育てていくことで、「ただのAI」から「頼れる相棒」に変わっていきます!

「おはよう」の挨拶から何でもない会話まで楽しめる存在にしていきましょう!

ChatGPTとの会話をもっと楽しむための「カスタムプロンプト」

夢をかなえるAI:ChatGPT褒めすぎ

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