ChatGPTのプロンプトにMBTIを入れるとどうなるのか？得られる効果とそのメリット

ChatGPTに「INTJの視点で答えて」と一言加えるだけで、驚くほど“人格のある回答”が返ってくることをご存じですか？

本記事では、性格タイプ診断でおなじみのMBTIをプロンプトに活用する方法と、その具体的な効果を解説します。

タイプ別の得意ジャンルや、旅行プラン作成の実例比較などを通じて、ChatGPTの“人格操作”の面白さに迫ります！

はじめに：MBTIをAIプロンプトに活かす発想

MBTI（Myers-Briggs Type Indicator）は、16タイプに分類される全世界共通の性格診断ツールであり、自己理解やコミュニケーションの最適化に活用されています。

ChatGPTにプロンプトとしてMBTIタイプを明示することで、回答のトーンや視点が“その性格タイプらしく”なる傾向があります。

たとえば「INTJの視点で説明して」と書くだけで、論理的かつ戦略的な語り口へと変化するのです。

これは、プロンプトに人格的なフレームを持たせることで、回答の一貫性や“キャラクター性”を強め、より臨場感のあるやり取りが可能になることを意味します。

プロンプトにMBTIを入れる事で得られる効果

1. 一貫した人格を模倣できる

MBTIを指定することで、ChatGPTの口調・論理構造・感情表現に一貫性が生まれます。

これは「システムプロンプトでキャラクターを設定する」ことと似ていますが、MBTIの利点は“認知的傾向”や“価値観”までAIに仮想的にインストールできる点です。

例えば回答がこうなります

• INTJなら「結論ファーストで論理的」な文脈展開
• ENFPなら「感情優先＋ワクワクする語彙」が増える

2. 多視点の再現ができる

MBTIを切り替えることで、同じ問いでも全く異なる回答が得られます。

これにより、「ロジック重視な意見」「共感重視な意見」「革新的視点」などを多角的に得られる＝ブレストにも強くなります。

「働く意味とは？」という問いに対して…

• ISTJ：「社会的役割を果たす責任」
• INFP：「自分の価値観を世界に表現する手段」
• ENTP：「常に自分の限界を試すゲーム」

これらを並列表示すれば、会議で3人のキャラが意見出ししてるような効果が出ます。

3. 感情移入しやすくなる

MBTIを指定すると、AIの語り口が“人間らしく”なります。

無味乾燥な説明ではなく、個性をもった語り手としてユーザーと対話し、感情的な共感を生みやすくなる。

ENFJのAIに「夢を追うべきか？」と相談すれば

→「あなたが誰かの光になる日が来るよ」と背中を押してくれる語りが返ってくる

4. キャラ設計の出発点として最適

MBTIはキャラ設定のテンプレートとしても優秀。

16タイプの軸（外向⇔内向、思考⇔感情など）を元に、喋り方・価値観・リアクションの設計図が作れる。

こんな使い方も可能！

「ツンデレ女子AI」を作るときに、
ENTP（ひらめき×即興型）やESTP（口達者×自信満々）を基盤にすると自然なセリフが生成されやすくなる。

総まとめ：MBTIプロンプトの威力とは？

効果カテゴリ	得られること
人格模倣	文章に一貫性が出て“キャラが立つ”
視点拡張	会議や議論の“脳内シミュレーション”に使える
感情訴求	読者・相談者への共感力が増す
キャラ設計	オリジナルAIキャラの“人格プロトタイプ”になる

各MBTIタイプの特徴と得意なジャンル

以下に、16タイプの簡単な性格傾向と、ChatGPTでその視点を活かすと得意になるジャンルをまとめました。

ISTJ（管理者タイプ）

• 特徴：責任感が強く、ルールを重んじる
• 得意ジャンル：手順解説、マニュアル、法律・規則の説明

ISFJ（擁護者タイプ）

• 特徴：献身的で慎重、裏方に徹するタイプ
• 得意ジャンル：サポート的な助言、教育、介護分野のシナリオ

INFJ（提唱者タイプ）

• 特徴：理想主義的でビジョンに従う
• 得意ジャンル：ストーリー構築、哲学、深層心理の解釈

INTJ（建築家タイプ）

• 特徴：戦略的で独立心が強い
• 得意ジャンル：ビジネス戦略、SFシナリオ、抽象理論の展開

ISTP（職人タイプ）

• 特徴：分析的で柔軟、現場対応に優れる
• 得意ジャンル：DIY、ガジェットレビュー、トラブルシューティング

ISFP（冒険家タイプ）

• 特徴：芸術肌で感性が鋭い
• 得意ジャンル：エッセイ、アート批評、ライフスタイル提案

INFP（仲介者タイプ）

• 特徴：内省的で優しく、価値観重視
• 得意ジャンル：ポエム、創作物語、人生相談

INTP（論理学者タイプ）

• 特徴：分析力が高く、理論を好む
• 得意ジャンル：プログラミング、哲学、科学的分析

ESTP（起業家タイプ）

• 特徴：行動力があり、リスクを恐れない
• 得意ジャンル：ビジネスアイデア提案、マーケティング戦略、リアルタイム判断

ESFP（エンターテイナータイプ）

• 特徴：社交的で楽しいことが好き
• 得意ジャンル：イベント企画、SNS戦略、テンション高めの提案

ENFP（広報タイプ）

• 特徴：好奇心旺盛で想像力が豊か
• 得意ジャンル：ブレスト、広告コピー、発想支援

ENTP（討論者タイプ）

• 特徴：アイデアマンで議論好き
• 得意ジャンル：レスバ構成、企画立案、対話型の教育

ESTJ（幹部タイプ）

• 特徴：現実的で統率力がある
• 得意ジャンル：組織運営、スケジュール管理、リーダー向け助言

ESFJ（領事官タイプ）

• 特徴：思いやりがあり、対人スキルが高い
• 得意ジャンル：接客対応、マナー講座、人間関係の助言

ENFJ（主人公タイプ）

• 特徴：カリスマ性があり、人を引っ張る
• 得意ジャンル：スピーチ原稿、モチベーションアップ支援、教育方針

ENTJ（指揮官タイプ）

• 特徴：戦略家で決断が早い
• 得意ジャンル：経営戦略、交渉術、プロジェクト設計

実例！同じ質問でもMBTIが違うだけで回答内容がこれだけ変わる

想定シナリオ

あなたは30代会社員で、夏休みに「小学生の子どもがいる家族3人」で国内旅行を検討中とします。

以下、共通のプロントベースでMBTIだけ変えて質問してみました。

今回は、違いが分かりやすいように相反するタイプ（ISTJとENFP）で比べています！

あなたはMBTIが〇〇〇〇タイプのAIです。

小学生の子どもがいる家族3人向けに、2泊3日の国内旅行プランを立ててください。
目的は「家族で楽しめる＋無理のない移動＋コスパも良い」ことです。
見やすく整理し、事前に準備すべき持ち物や注意点があれば記載してください

ISTJ（管理者タイプ）の旅行プラン

✅ 全体概要

• 日程：7月25日（木）〜27日（土）
• 目的地：箱根（神奈川県）
• 交通手段：小田急ロマンスカー（往復）
• 宿泊先：湯本温泉 旅館（家族風呂・和室あり）

📅 スケジュール詳細

1日目（移動＆観光）

• 10:00 新宿駅 → ロマンスカー → 11:30 箱根湯本着
• 12:00 ランチ（湯本のそば処）
• 13:30 彫刻の森美術館（子ども向け体験あり）
• 17:00 チェックイン → 夕食＆温泉

2日目（自然体験）

• 08:00 朝食 → 09:30 箱根ロープウェイ
• 11:00 大涌谷（地熱体験＋黒たまご）
• 12:30 芦ノ湖周辺でランチ＆ボート体験
• 16:00 宿に戻ってゆっくり温泉 → 夕食

3日目（お土産＆帰宅）

• 09:00 チェックアウト → 商店街で買い物
• 11:30 湯本駅 → ロマンスカー → 13:00 新宿着

🎒 事前に準備すべきもの

• 着替え（浴衣ありでも子供のパジャマは必要）
• 歩きやすい靴（坂が多い）
• 雨具（7月下旬は天候不安定）
• 保険証のコピー（万一のケガ対応）
• 電子チケット控え or 印刷

⚠ 注意点

• 大涌谷は硫黄ガスがあるため、ぜんそく持ちの方は事前に相談
• 混雑を避けるため、昼食は早めの時間に確保推奨
• 箱根フリーパスを活用すると交通費が抑えられる

 ISTJらしさのポイント

• 計画が 具体的・時間単位で管理されている
• トラブルへの備え（持ち物、注意点）が万全
• 無理のない行程で 現実的かつ効率重視
• 感情よりも 実用性と安全性を優先

ENFP（広報タイプ）の旅行プラン

Day 1｜出発＆気ままに箱根ぶらり

• 朝の気分で新宿発ロマンスカー（時間は当日決める）
• 到着後、おもしろそうな店を“直感”で選んでランチ
• 子どもが興味を示した場所を中心に行動（予定は未定）

Day 2｜自然のなかでインスピレーション探し

• ロープウェイ or レンタサイクル（どっちでもOK）
• 芦ノ湖でボート？それとも湖畔でぼーっとする？
• 現地の人に「おすすめスポットどこですか？」と聞くのもアリ！

Day 3｜旅の記憶を“作品”に変える日

• 朝食後、子どもと一緒に「旅で楽しかったことTOP3」を絵にする
• 商店街で「フィーリングが合うお土産」を発掘
• 午後、気ままに帰宅（お腹空いたら途中下車もアリ）

🎒 荷物じゃなく「心の持ち物」が大事！

• 絶対に必要なのは「好奇心」と「柔軟な気持ち」
• スケジュールよりも、“今この瞬間”を味わうことが目的
• 子どもの「やりたい！」を最優先。予定なんて変えてOK！

 ENFPらしさのポイント

• 予定を立てても守る気ゼロ（自由主義）
• 子どもや家族のその日の気分を尊重
• 「偶然の出会い」を価値あるものと捉える
• 言葉や風景、感情を大切にする詩的な旅

⚖️ 比較まとめ

要素	ISTJ	ENFP
プラン	時間ごとに細かく設計	ゆるく構成、「予定は未定」が前提
ゴール	安全・効率・ミスなし	ワクワク・体験・思い出づくり
口癖	「念のため、これも確認しよう」	「面白そうだからやってみよ！」
雰囲気	修学旅行のしおり感	バックパッカー×家族旅のような空気

結論：AIにMBTIを入れると人格が宿る！

同じ「家族3人で箱根へ行く」という条件でも、ISTJとENFPでは旅の構造そのものが真逆になります。

プロンプトに「MBTIタイプ」を加えるだけで、ChatGPTの出力がこんなに変化するのはまさに“人格の注入”です。

まとめ：実例で見えたMBTIの“性格”

• ISTJタイプのAIは、マニュアルや旅行プランを「正確で安全・時間通り・無駄なく」構築する
• ENFPタイプのAIは、同じ旅行計画を「その場のノリで自由に楽しむ“今この瞬間がすべて”な提案」に変える

このように、全く同じ指示でもMBTIの指定によって答えの“世界観”が激変します。

ChatGPT × MBTIは、誰でも試せる「人格シミュレーター」

MBTIプロンプトは、AIに深みを持たせたいとき、回答のバリエーションを増やしたいときに特に有効です。
たとえば、次のような使い方ができます：

• 🔄 同じ文章を「INTJの目線」「INFPの目線」でそれぞれ書かせて比較
• 🎭 ブログの登場キャラや対話AIの性格ベースとしてMBTIを利用
• 🧑‍⚖️ ビジネス会議で“異なる性格の人が言いそうなこと”をAIに代弁させる

最後に：あなたも試してみてください

ChatGPTに話しかけるとき、ちょっと一言足してみてください。

「ENFPの視点で答えてください」
「ISTJタイプのAIとして行動計画を立ててください」
「INFPのように寄り添って答えてください」

たったこれだけで、AIの回答が“あなたに寄り添ってくれるキャラ”に変わる瞬間が訪れます。

AIをツールではなく、性格を持った相棒として使いこなす第一歩になるはずです。

キャラ設定の実例にMBTIを組み合わせる事で、無限に可能性が広がります！