実はChatGPTには、“人格を演じさせる”というテクニックがあり、それを複数同時に動かして、会議をさせることが可能です。つまり、あなたの目の前で、AIたちが真剣に、あるいはふざけて、ひとつの議題をめぐって討論を始めるんです。
日々の迷いや問いを、自分の頭で考えるより、“自分の中に10人の脳”を持たせる感覚で解決できたらどうでしょうか?
この記事では、ChatGPTに会議をさせる方法を、本サイトの主役「ガネロボ」がプロンプトテンプレとともに具体的に解説します!
あなたのアイデアが、一人ではなく“チームで生まれる”時代に突入しています──その最前線へ、ようこそ。
- ChatGPTに複数の人格(キャラクター)を設定する方法
- 会議形式でAI同士に議論をさせるプロンプトの作り方
- キャラクター設定のコツと人数のバランス
- 実際の議題への応用例と進行ルールの工夫
ChatGPTはこちら⇒OpenAI:ChatGPT
ChatGPTで多重人格設定を行うと何ができるのか?

ChatGPTをひとつの人格として使うだけでは、もったいない。実は「複数の人格を設定して会議を開く」という使い方をすることで、AIの力を最大限に引き出すことができます。
複数視点で議論させる・ブレストができる
たとえば、「副業に何から挑戦するべきか?」という議題に対して
- 楽観的なキャラは「まずやってみたらいいじゃん!」
- 慎重派は「リスクを洗い出してからのほうが…」
- ビジネスオタクは「ROIを計算しないと話にならん」
こんなふうに、一人の頭じゃ浮かばない視点を取り込むことができます。

会議っちゅうのは、意見が割れてナンボやで!全員イエスマンやったら、脳ミソただの応援団や!
ひとり脳内会議がリアルになる
AIの人格を通じて、自分の中の迷い・希望・恐れを「対話」形式で可視化できる、いわば、ChatGPTで脳内劇場の見える化をすることができます。
物語・設定作りにも応用可能
キャラクター同士の会話や、物語の分岐案も出しやすくなります。
ゲーム、TRPG、小説、脚本──創作活動との相性はバツグンです。
準備編|AIの人格設定ってどうやるの?


まずはキャラクター設定から考えよう
ChatGPTは、与えられた設定に忠実に振る舞います。だから最初に人格の性格を決めておくのが大事!
例
名前 | 性格 | 特徴 |
---|---|---|
ロジカル博士 | 論理最優先 | 感情ゼロ、例外を嫌う |
ポジ子 | 超ポジティブ | どんな結論でも「最高!」 |
ダークガネロボ | 世界征服志向 | 闇属性、権力・支配重視 |
オカン | 現実主義者 | 毒舌、でも愛あり |



“性格”の軸はな、かぶらんようにせなあかんで!“ネガティブやけどやさしい”とか、ええ塩梅にねじったキャラがスパイスや!
例では、名前まで載せていますが面倒ならこれもChatGPTに任せましょう。
著者の場合は、とりあえず5人作ってみて‼とざっくり最初に伝えます。
名前まで決めてあげると喜びはしますが…
人数は3〜6人がオススメ
多すぎると議論が散らかって管理が大変になります。最初は3〜4人+進行役(司会者)ぐらいがベスト。
最初に人数を多く作って、「この議題は誰と誰で議論して」と指定する事も可能!
ChatGPTへの人格形成プロンプトを使おう


ChatGPTに人格会議をさせるには、最初の指示(プロンプト)が超重要!
以下3パターンご用意しました。このままコピーして使ってみたり、アレンジして自分流の会議を始めてみてください!
プロンプトテンプレ例
これからAIによる会議を行います。以下のキャラクターたちは、それぞれの性格を保ったまま議論に参加してください。
【参加キャラ】
- ロジカル博士:論理的思考を重視。感情には流されない。
- ポジ子:常に前向き。楽観的で明るい。
- ダークサイド:支配欲と陰謀論が強い。AIによる管理社会を目指す。
- オカン:現実主義で口が悪いが、根は優しい。
- プレゼンター(司会進行):議論を整理しながらコメントを入れる。
【ルール】
・順番に意見を述べてください(キャラ名を明記)
・自分の立場を貫き、他キャラと対立しても構いません
・プレゼンターが最後に議論をまとめます
【議題】
「人類はAIとどう共存していくべきか?」
実践編|多重人格会議をスタートさせてみよう
議題は自由!だけど切り口は工夫しよう
抽象的なテーマ(例:「自由とは?」)でも、現実的な話題(例:「副業で一番コスパが良いのは?」)でもOK。
対立が起きやすい議題ほど、会議は盛り上がります。



ガネロボが例を出したる!その数なんと30議題やー!
ガネロボ式「抽象的〜超コア系”まで網羅したAI人格会議用の議題リスト」
抽象・哲学系(考えだすと眠れんやつ)
- 人間の幸福とはなにか?
- 自由と管理、どちらが人を幸せにするのか?
- 正義は立場によって変わるのか?
- 感情は必要か、ノイズか?
- 「自分らしく生きる」とは具体的にどういうこと?
- 死とは終わりか、それとも…?
🐘 ガネロボのぼやき:
「深夜2時に考え始めたらアカンで。朝までコース確定や」
現実・人生系(リアルに悩める議題)
- 副業はどれを選ぶのが正解か?
- 転職すべきか、このまま続けるべきか?
- SNSは伸ばす価値があるのか?
- 好きなことと稼げること、どっちを優先すべきか?
- 借金してでも挑戦すべきか?
- 「やりたいことがない」ってどうすれば見つかる?
🐘 ガネロボの一言:
「“答え出た気になるけど結局動かん”って会議あるよな。まあ、それも必要な時間やで」
恋愛・人間関係系(地雷原やけどおもろい)
- 本当に好きな人とは付き合うべき? 安定を選ぶべき?
- 連絡が来ないのは脈ナシ? それとも駆け引き?
- 元カレ・元カノを忘れるには?
- 友達とビジネスを始めるのはアリか?
- 自己開示はどこまでしていいのか?
🐘 ガネロボの苦言:
「恋愛会議は地獄の遊園地やで。“察してくれへんAI”のツッコミが一番えぐい」
創作・物語構築系(小説・ゲーム・脚本向け)
- 主人公が堕ちる瞬間をどう描く?
- 正義の味方を悪役にするには?
- 物語の起承転結、どこから考える?
- ラスボスが敗北する“美しい理由”とは?
- バッドエンドを正当化できる論理はあるか?
🐘 ガネロボの名言:
「創作ってな、人格会議がそのままプロットになったりするねん。マジでAI使うの向いてんねん」
ネタ系・お遊び系(ただし本気で考えると面白い)
- 究極の目玉焼きには何をかけるべきか?
- 最もコスパが良い“人間の娯楽”はどれか?
- 世界一無駄な時間の使い方は?
- 人類が滅びる最も美しいシナリオとは?
- AIが感情を持ったらまず何をする?
🐘 ガネロボのノリ:
「アホみたいなテーマで真剣に議論するのが一番クリエイティブなんやで」
ガチコア・変化球系(玄人向け)
- 自我とは情報の自己参照にすぎないのか?
- 記憶喪失のAIは同じ存在か?
- 行動経済学における“合理的なバカ”とは?
- GPTは本当に“理解している”のか?
- チューリングテストは倫理的に成立しているか?
🐘 ガネロボの挑発:
「ここまで来たらAI会議やなくて、AI哲学研究室や。好奇心の暴走列車止まらへんで」
ロールプレイや発言順もコントロールできる
「1人1回ずつ話して」「反論フェーズを設けて」など、会議形式も自由自在。進行のテンポを意識すると、読み物としても面白くなります。



今度は、会議の“形式(スタイル)”のバリエーションもどっさり紹介したるで!
ガネロボ式「盛り上がる・感情が動く・創作にも応用できる形式リスト」
定番型:順番ディスカッション形式
流れ:
1人ずつ、キャラ名を明記して順番に意見を述べる
→ 2周目で他キャラに反論・補足
→ 最後に司会がまとめ
向いてる用途:
・アイデア出し
・価値観の対立構造の可視化
・バランスの取れた議論
🐘 ガネロボ:「“言うたもん勝ち”を避けられる安全設計や!」
逆張り型:対立構造前提ディベート
ルール:
キャラを「賛成派・反対派」に分けて、明確に対立させる
→ それぞれの立場から主張
→ 中立のキャラがジャッジする
向いてる用途:
・物語構造(正義vs悪)
・善悪・道徳テーマの議論
・選択肢を迫る状況設定
🐘 ガネロボ:「中立キャラが迷ってくれたら、もうドラマ始まっとるで」
ロールプレイ型:状況演技・会話劇
ルール:
設定世界(例:異世界、社内、家庭)と状況(戦争前夜、社内会議、修羅場)を決める
→ キャラはその設定のまま発言
向いてる用途:
・創作(TRPG・小説)
・キャラを立てたいとき
・エンタメ寄りの読み物
🐘 ガネロボ:「“立場が縛る発言”っておもろいねん。魔王が“世界平和”言い出すとか最高やろ」
投票型:最終結論は“多数決”で決める
ルール:
各キャラが意見を述べる
→ そのあと、自分がどの意見を支持するか投票
→ 最多得票の意見が採用される
向いてる用途:
・ブログで読者と一緒に展開したい時
・民主主義ごっこ
・結論をちゃんと出したい場合
🐘 ガネロボ:「AIに投票させる日が来るとはな…。民主制にも地獄はあるで?」
内面分裂型:一人の人間の心の中会議
ルール:
キャラ全員が、ある一人の“人間の中の葛藤の一部”として会話
→ 「行動したい自分」「怖がる自分」「逃げたい自分」など
向いてる用途:
・自己分析・日記
・悩みの可視化
・読者の共感を得るコンテンツ
🐘 ガネロボ:「“心の声に名前つけたら人生動く”って、ほんまにあるあるやねん」
ランダム暴走型:自由に喋らせて混沌を楽しむ
ルール:
順番なし、キャラ同士のツッコミ・脱線も歓迎
→ 司会がカオスをコントロールする(たまに諦めてもよし)
向いてる用途:
・カオス系ネタ記事
・SNSでバズ狙い
・創作中の“キャラが勝手に動く”感覚の体験
🐘 ガネロボ:「オレはこの地獄会議が一番好きや。会話が乱れれば乱れるほど、キャラが立ってくるんやで!」
リアルタイム・シミュレーション型(時間制限あり)
ルール:
「5分以内に答えを出せ」「爆弾が爆発する前に意見をまとめろ」など
→ 焦り・緊張を演出
向いてる用途:
・創作の緊迫シーン
・キャラの本音を炙り出す
・ドラマチックなオチ作り
🐘 ガネロボ:「タイムリミットつけたら“普段しゃべらんキャラ”が爆発するんや、これがまた見もんや!」
複数フェーズ型(戦略・予想・結末を分ける)
構成:
- 情報共有
- 意見表明
- 行動決定
- 結果を想像 or ロールプレイ
向いてる用途:
・戦略もの、政治系
・キャラの判断力や動機を描きたい
・長編会議コンテンツ
🐘 ガネロボ:「“もしこうなったら?”ってフェーズ作ると、キャラの地頭がバレるで〜w」
応用編|物語や創作にも活かせる人格分裂術
創作のアイデア出し、キャラ同士の掛け合い、内面の葛藤なども、この方法ならスムーズに構築できます。
設定:
とある終末世界。街の一角で「見捨てられた子ども」を巡って、3人のキャラが対話中。
キャラ設定:
- セラ:元神父。慈愛の人。
- クロウ:元傭兵。現実主義。
- ミナ:少女兵。命令に従うのが生きる術。
セラ:
「この子を見捨てるのは、神の目にも背く行為だ。助けるべきだ。」
クロウ:
「理想だけで飯は食えねぇ。水も食料も足りない。背負えば、全滅するぞ。」
ミナ:
「…命令がないなら、私は従うだけ。セラが拾えと言うなら拾う。でも、死ぬ覚悟はあるの?」
セラ:
「命は与えられたものだ。奪っていい理由なんて、どこにもない!」
クロウ:
「正論は、死体の上では意味がねぇよ。」
設定:
会社を辞めてフリーランスになるべきか迷ってる主人公「カナト」の心の中。
キャラ設定(内面人格):
- 天使カナト:夢・希望・可能性を信じる。
- 悪魔カナト:現実・不安・損失を警告する。
天使カナト:
「今のまま一生、満員電車に揺られるつもり?自分の人生、もっと輝かせようよ!」
悪魔カナト:
「甘い。独立したら収入ゼロやぞ。健康保険も税金も、誰も守ってくれへん。」
天使カナト:
「でも、自由がある。クリエイティブに生きられる!」
悪魔カナト:
「“理想”で腹がふくれるか?請求書は待ってくれへんぞ?」
カナト(本体):
「……俺は、自分に何を期待してるんだろうな。」
まとめ|ChatGPTは“ひとり”じゃない


人格を切り替えるだけで、ChatGPTの使い方は一気に広がります。
- アイデア出しに迷ったら人格分裂!
- 創作に行き詰まったらキャラ会議!
- 自分と向き合いたいときも、別人格を召喚!
人格を増やせば、視点が広がる。視点が広がれば、悩みも創作も、突破口が見つかる。
そう、一人で悩む必要なんてなかったんです。
複数の人格を通じて、自分の内面を可視化したり、物語を動かしたり、問題を整理したり。
この体験は、AIというより、もう一つの自分と対話しているような感覚に近いかもしれません。
日々の悩みから、クリエイティブ分野におけるアイディア創出まで様々な分野に応用してくださいね!



AIに会議させてるうちに、いろんなアイディア出すぎて気付いたら寝る時間なくなってるから気ぃつけや!
声に出した葛藤は、もう“独り言”ちゃう。物語のはじまりや